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青年海外協力隊の声~平成30年3月 K.Sさん~


 皆さんこんにちは。半年ぶりの更新です。苫小牧の3月はまだまだ雪が残り、寒い時期と思います。気が付けばヨルダンに来てから一年が経過し、残りの任期も10か月を切りました。まったく、驚くべき早さです()
 
今回は活動内容からは少し離れ、ヨルダンでの休日の過ごし方や見どころに加えて、職場の子供たちの紹介をしたいと思います。

ヨルダンでの過ごし方(休日)と見どころ

 ヨルダンでは一般的に休日は金曜日と土曜日になります。以前のレポートでお伝えしたように、首都アンマンには大きなショッピングモールもあり、またおしゃれなカフェもたくさんあります。
 そのため、ショッピングしたり、運動したり、カフェでお茶したり、おしゃれなレストランでブランチを楽しんだり・・・充実した休日を過ごすことが出来るでしょう。


 また現地駐在の日本人の方々と野球を楽しむことも。野球を通して様々な方々と知り合い、また非常に良い気分転換になっています。
 
先日は、かつてオスマン帝国が建設したヒジャーズ鉄道を貸し切り、貴重な鉄道の旅を楽しみました。

 10キロでしたが久しぶりにマラソンに参加したことや、ヨルダン南端のアカバでダイビングに初挑戦したことも。

 そして、ヨルダンの最大の見どころといえば、世界遺産のペトラ遺跡インディージョーンズの映画の舞台になった場所でもあります。このエル・ハズネ(宝物殿)だけでなく、数多くの遺跡がみられます。


 そしてこの、一帯が砂漠のワディ・ラムは、映画「アラビアのロレンス」の撮影場所として有名です。キャンプに泊まり、遊牧民の生活を味わうことが出来ます。そして夜には満天の星空を見ることが出来るでしょう。


 日本ではまずありえないこんな看板も。



 また何といっても体が水に浮く死海が有名ですね。死海エリアには公共ビーチと、ホテルなどのプライベートビーチがあります。



 いかがでしたでしょうか?まだまだ見どころはありますが、文量の関係もありますのでこのへんで。興味を持った方は是非ヨルダンに遊びにいらして下さいね!きっと文化の違いも含め、素晴らしい経験になると思います。
 

子供たちについて

 後半は少しマジメな内容になります。
 
先ほど述べたように、今日はもうひとつ、皆さんに配属先の子供たちの境遇について知っていただきたいと思います。前にもお伝えした通り、配属先の子供たちの多くはイラク・シリアの難民の子供たちです。特に、全体の6割以上を占めるイラク人の子供たち。今回は少し彼らにスポットを当てたいと思います。

(画像は肖像権に配慮してぼかしを入れています)

 日本人が「イラク」と聞くと、2003年のイラク戦争を思い浮かべる人が多いと思います。ここ数年は悲惨なシリア内戦や、シリア難民に関するニュースが世界の関心を集めており、イラク難民と聞いてもあまりイメージは湧かないかもしれません。
 
ここの生徒たちはイラク人の中でもマイノリティの少数宗教の子供たちです。キリスト教や、サービア教という聞きなれない名前の宗教の子供たち。彼らの多くは、イラク戦争が直接の契機ではなく、その後の混乱や、少数宗教ゆえの宗教的な迫害から逃れるためヨルダンにやってきました。実際、親類を迫害で失った家庭も多く存在します。
 
彼らは難民として、第三国への定住を待っていますが、それには長い時間がかかり、先行きは不透明な状況です。加えて、彼らのほとんどはヨルダンで労働が出来ないため、家庭によっては貯金が底をつき、危険を冒してイラクに帰る家庭もあります。また正規の学校に通っていない生徒も多くいます。
 
シリア難民も含め、そんな状況の彼らと毎日のように接していると、やはり自分がいかに恵まれているかということを痛感させられますし、彼らの将来を案じずにはいられません。そして自分は何が出来るのだろうということをいまだに模索し続けています。

 
私にできることは限られていますが、彼らとは笑顔で接し、この施設に来ている時間は楽しい時間やいろいろな経験の機会(アクティビティ)を提供したいなと思っています。あまり広く認知されていない彼らの境遇ですが、少なくともこの文章を読んでくださった皆さんには彼らの存在を知っていただき、時間のあるときにでも世界各地で起こっている紛争や難民問題について少し調べたり、考えていただければと思い書いた次第です。
 
 
彼らが第三国に移住し、安息を手に入れるとともに、そこで新しい人生を切り開いていくことを願ってやみません。

 
先日、JICAでの中間報告を終えました。残り10か月、悔いのないよう活動に取り組む所存です。



 P.S. 先日ヨルダンで桜を見つけました!

 実は、これアーモンドの花みたいです。桜によく似ていますね。

 

お問い合わせ

総合政策部未来創造戦略室
電話:0144-32-6229、0144-32-6157,0144-32-6062
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