●苫小牧市科学センター
ミール展示館について

ミール展示館
苫小牧市は平成10年に市制施行50周年を迎え、様々な催しを通してその発展を祝い、将来展望を見直したところですが、これを記念して同年9月に岩倉建設株式会社よりロシア(旧ソ連)製宇宙ステーション「ミール」(実物予備機)の寄贈を受けました。
これは、苫小牧に深い関りを持つ同社が市制50周年を記念して、青少年の航空宇宙・科学技術研修のために寄贈したもので、同年10月8日に科学センター隣接地に設置完了しました。当初は屋外展示物として設置・展示をしていましたが、多くの市民や関係者の要望を踏まえ、屋内展示施設の早期建設の道を探った結果、国の補助を得るなどして4か月間の工事期間を経て、平成11年12月に「ミール展示館」がオープンしました。
ミールは1986年2月に旧ソ連が打ち上げた世界初の長期滞在型の宇宙ステーションで、ミール本体に6個のドッキングポートを持つことにより巨大な宇宙構築物を作ることに成功し、無重力環境での様々な実験を行い大きな成功を収めました。
しかし設計寿命の5年を遥かに超えた15年の運用で老朽化し2001年3月23日14時57分、ニュージーランド東方2,000kmの南太平洋に落下しその使命を終えました。 1986年にミールが打ち上げられてから延べ100人以上の宇宙飛行士が滞在しました。

展示館の歴史
1989年10月27日
名古屋の世界デザイン博覧会にて展示されていたミール(予備機)を東京の堀江企画(宇宙産業分野の開発関係の会社)がソ連当局より購入。
1990年11月29日
岩倉建設が「ミール」「クバント」予備機を再購入。その後北海道博覧会などに展示。
1998年10月12日
岩倉建設が宇宙ステーション「ミール」を寄贈。
1998年10月16日
宇宙飛行士S.ルーシッド氏(米国・ミールに188日間滞在)が来苫
1999年12月11日
科学センター横に「ミール展示館」開館
1999年12月11日〜1月30日
特別展「宇宙ステーション・ミールからの発信」開催
2000年9月4日
特別展「アメリカから来たからくりロボット展」開催
2000年10月1日
ロシア宇宙飛行士A.セレブロフ氏来館記念「宇宙教室」開催
2001年9月12日
ロシア宇宙飛行士A.ラズートキン氏来館
2003年3月26日
防災救急大型ヘリコプター「はまなす」寄贈
2003年8月1日
企画展「宇宙から見た地球展in苫小牧」開催
2004年11月2日
特別展「毛利衛宇宙飛行士の部屋」開催
2005年11月5日
新展示「宇宙コーナー」オープン
2007年2月5日
ロシア宇宙飛行士セルゲイ・アウデエフ氏来館記念「地球を眺めて748日」開催
2008年5月23日〜5月25日
苫小牧市民会館と科学センターを会場に「子ども宇宙サミット」開催
子ども宇宙サミット特別展「宇宙服体験とカムイロケット展示」
2009年8月29日
ミール展示館開館10周年記念「ミールと音楽の集い」
2010年11月6日
秋山豊寛氏苫小牧講演会「鍬と宇宙船」開催
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