●苫小牧市科学センター
ミールの外部

ストレラアーム
船外活動する時に、目的のところまで移動するために使われます。

姿勢制御スラスター
通常人工衛星は、飛行姿勢を安定させるため回転しながら飛行をしています。しかしミールは天体観測や地球観測など色々な実験をするので回転飛行をさせていません。このスラスターでガスを噴射し姿勢を制御しています。船体に各12Kgの推力をもつ24基のエンジンが取り付けられています。実験モジュールクバントがドッキングしてからはジャイロという装置で電気的に姿勢を安定させるようになりました。

ドッキングターゲット
宇宙船が自動ドッキングできないときは手動でドッキングすることになります。そのときに宇宙飛行士はこのドッキングターゲットをモニターで見ながら手動でドッキングさせます。

メインエンジン
ミールは300Kgの推力をもつエンジンを、軌道変更用に2基装備しています。これを使い、地球上約350Km〜400Kmの高度を維持します。

衛星通信用アンテナ
人工衛星を使って地上との交信を行うためのアンテナ。交信可能時間は地球一周にかかる90分のうち50〜60分です。

イグラーランデブーアンテナ
打ち上げられた当時に使われていた古いドッキングシステムのアンテナ。クルーズシステムは宇宙船が大型のミールに接近していくのに対し、これはミールが小型の宇宙船に接近していくため燃料の消費が大きかったそうです。

太陽電池パネル
側面と上部に3枚の太陽電池パネルがあります。側面2枚のパネルでは、29Vの9kWで安定した電力が得られます。ミールのエネルギー源はこれにより発生する電気が全てなのです。太陽が出てこないときは、蓄えていた電気を使いながら太陽が出るのを待つことになります。

太陽位置センサー
太陽の位置を確認するための装置です。太陽電池パネルと連動して、常にパネルに太陽光線が直角に当たるようにしています。

クルーズランデブーアンテナ
ミールに宇宙船をドッキングさせるときに、互いの距離や姿勢を確認するためのアンテナです。宇宙船は毎秒8Kmの速さで飛行するミールに接近して、最終的には毎秒50cm前後の速さでゆっくりドッキングします。

マニュピレーターを受ける爪
モジュール(実験棟)を横のポートに移動するときに使われる装置。

船外活動ステージ
船外活動のときに、宇宙飛行士が足をワンタッチで船体に固定できる装置が付いている作業台。

観測窓
5層の石英ガラスでできています。これは船体に十数カ所ありますが、微小隕石の衝突には十分耐えられるようにできています。

赤外線自動位置測定装置
地球の中心に向け赤外線を発射し、自分の位置などを測定する装置。

地球撮影用窓
この上にある操縦席には、地球観測用のカメラがセットされています。

広角観測窓
先の部分に魚眼レンズが付いていて、広範囲に地球を観測できます。

ラジオアンテナ
地球との交信に使われる無線アンテナ。ミールには様々なアンテナがありますが、大きく分けると[地上との交信に使われるラジオアンテナや衛星通信アンテナ]と [ドッキングのときに宇宙船との交信に使われるランデブーアンテナ]の2種類です。また前後部には接近する宇宙船をテレビモニターで見るためのカメラを装備しています。
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