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展覧会案内

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企画展「NITTAN ART FILE インスピレーション」2015/12/12-2016/1/31

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「NITTAN ART FILE(ニッタン・アート・ファイル)」は、日胆(北海道胆振・日高地域)ゆかりのアートを紹介する企画展です。本展では「インスピレーション」をテーマに、既存の表現形式に捉われず、独自の表現を追求し続けている4人のアーティストをとりあげます。
芸術の作り手であるアーティストは、いかにして人や物といった存在と対峙し、思索を深めながら個々のイメージを作品へと昇華させていくのでしょうか。そうした“創造性”の根幹に関わる問いかけを探る本展では、創作の過程における天来の着想や霊感源などを意味する「インスピレーション」をキーワードに、苫小牧の都市景観や歴史、自然、事物などに着想を得た作品を展示します。
あわせて、それぞれのアーティストの作品制作に影響を与えた資料をはじめ写真、エスキス(下絵)等を紹介し、イメージの受容や変容、交換など、その過程についても焦点を当てます。

会期:2015年12月12日(土)-2016年1月31日(日)  38日間
休館日:毎週月曜日(ただし、1月11日(月)は祝日開館)、1月12日(火)、年末年始:2015年12月29日(火)-2016年28年1月3日(日)
開館時間:9:30~17:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
会場:苫小牧市美術博物館 企画展示室(第1~第3展示室)

主催:苫小牧市美術博物館
後援:苫小牧信用金庫、北海道新聞苫小牧支社、株式会社苫小牧民報社、株式会社三星、北海道新幹線×nittan地域戦略会議

観覧料:一般300(240)円、高大生200(140)円、小中学生以下無料
※( )内は10名以上の団体料金 ※年間観覧券による観覧可能 ※免除申請についてはお問い合わせください ※併せて常設展もご覧いただけます

参加アーティスト:
坂東史樹 Fumiki Bando |美術作家
1963年浦河町生まれ、札幌市在住。自身の夢やその時々に印象に残った情景を精巧な模型により復元し、意識下に潜在する内なるビジョン、あるいは幼年期に抱く幻想などを思わせる心象風景を投影した作品世界を創造。近年は、そうした固有の世界像をピンホールカメラで撮影し、写真特有のリアリティを備えた平面作品として制作発表している。主な展覧会に「FIX・MIX・MAX!現代アートのフロントライン」(北海道立近代美術館,2006年)、「樽前arty2011―記憶の循環」(苫小牧市立樽前小学校,2011年)、「札幌美術展―パラレルワールド冒険譚」(札幌芸術の森美術館,2012年)、「札幌国際芸術祭2014―時の座標軸」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館,2014年)などがある。

久野志乃  Shino Hisano|画家
1978年様似町生まれ、札幌市在住。“他者の記憶”や書物などにインスピレーションを得ながら、透明感を感じさせる描写と“北方性”を感じさせる淡く柔和な色彩を織り交ぜた独自の作品を制作している。客観的な事象をイメージの源泉としながらも、画家自身のフィルターを通して、連想や仮定、比喩などが付与されるその図像は、一見すると非現実的な様相を呈しているが、同時に見る者の解釈の余地を残す豊かな物語性を有している。主な展覧会に「札幌美術展―パラレルワールド冒険譚」(札幌芸術の森美術館,2012年)、「久野志乃絵画展―冬に降るゆめ」(様似町中央公民館ギャラリー21,2015年)などがある。

福森崇広  Takahiro Fukumori|映像作家
1980年苫小牧市生まれ、横浜市在住。“場所/時間/行為”の関係性を主要なテーマとして扱い、写真や映像、そして撮影という行為自体を媒体に実験的な表現活動を試みている。近年は、日常における変哲のないモチーフや風景を対象としながら、そこで繰り広げられる会話を収録のうえ字幕化、さらにそれとは別個の映像を組み合わせることで、イメージとテキストとの間に生じる“ずれ”を提示する作品を手がける。関東を拠点に活動する北海道出身の若手作家集団「Ezotic Troupe」のメンバーとして、「Ezotic ART―蝦夷的藝術」(東京都現代美術館,2013年)へ出品するなど、現在、高い注目を集める映像作家の一人。

藤沢レオ  Leo Fujisawa|彫刻家・金属工芸家 
1974年虻田町(現洞爺湖町)生まれ、苫小牧市在住。“生と死の同一性”という自らの死生観を根底としながら、日常において忘れられがちな事象をテーマとする作品を制作している。鉄をはじめ木や不織布など多様な素材を扱うが、近年は、水糸を展示空間の天井から吊り下げ、その自重がもたらす放物線によって不可視の重力や空気などを認識させるインスタレーションを展開。多彩な表現手法を試みながらも、一貫して“不可視かつ不可欠な存在”という本質的な要素を抽出する表現を追求する。主な展覧会に「パサージュ」(札幌芸術の森美術館野外スペース,2008年)、「Sprouting Garden―萌ゆる森」(札幌芸術の森美術館,2014年)などがある。



展示内容:
セクション1「久野志乃:新種の森の博物誌」

“他者の記憶”や書物などに着想を得て、「実在」と「想像」の領域を探求する絵画表現をみせる様似町出身の画家・久野志乃。このセクションでは、自身の苫小牧の取材体験を通してたどり着いた「新種の森の博物誌」をテーマに、「どこかに存在するかもしれない土地」のイメージを投影した油彩作品9点を紹介します。


セクション2「福森崇広:home」

 “場所/時間/行為”の関係性を主要なテーマとして扱い、写真や映像、撮影行為自体を主題として活動を展開する苫小牧市出身の映像作家・福森崇広。「home」をテーマとするこのセクションでは、自身が18年間住んだ実家の解体を機に制作した、実験的な映像作品を紹介します。

セクション3「 坂東史樹:その仔犬をポケットに入れよ。旅を続けよう。」

 自身の夢やその時々に印象に残ったイメージを精巧な縮小模型として再現する浦河町出身の美術家・坂東史樹。このセクションでは、冬の苫小牧の遠景をはじめ港や電話ボックスなど、自らが散策し邂逅した風景を切り取った模型作品によって構成されるインスタレーション(架設展示)を紹介します。

セクション4「藤沢レオ:場の彫刻Ⅳ」

日常に置いて忘れられがちでありながらも不可欠な要素を題材とする苫小牧市出身の彫刻家・藤沢レオ。このセクションでは、「苫小牧」という場所の特性である平坦な地形を出発点としながら、そこにおいて希少な存在である“丘”をテーマに、見る者の思考を促す「装置」としての彫刻作品を紹介します。

セクション5「インスピレーション:内なる創造の源泉をめぐって」

このセクションでは、それぞれの作家の作品制作の過程においてインスピレーションを与えた事物やモチーフなどをはじめ、イメージ形成の源泉となった資料や写真、エスキス(下絵)などを紹介することにより、“芸術の作り手であるアーティストが、いかにして人や物といった存在ないし自己と向き合い、思索を深めながら個々のイメージを作品へと昇華させていくのか”という創造性の根幹に関わるテーマに焦点を当てます。


関連イベント:
(1)藤沢レオ公開制作  ※終了しました
本展出品作家・藤沢レオによる公開制作。アーティストによって作品が創造されていく過程をご覧ください。
期間:2015年12月5日(土)-12月9日(水) 4日間 ※ただし、12月7日(月)は休館日
時間:各日10:00-16:00
場所:苫小牧市美術博物館 企画展示室(第3展示室)
対象:どなたでも
参加料:無料
申込:不要(直接会場へお集まりください)
※作家の都合により、時間帯によっては不在の場合があります

(2)アーティストトーク  ※終了しました
本展出品作家に加え、中庭展示Vol.6の出品作家・高臣大介(洞爺湖町在住)を講師に招き、自作について解説していただきます。
日時:2015年12月12日(土) 13:30-15:00
場所:苫小牧市美術博物館 企画展示室
講師:坂東史樹(美術作家)、高臣大介(ガラス工芸作家)、久野志乃(画家)、福森崇広(美術作家)、藤沢レオ(彫刻家・金属工芸家)
対象:一般
定員:30名
参加料:無料(ただし、高校生以上の参加者は、当日有効の観覧券が必要)
申 込:電話受付(美術博物館Tel 35-2550 ※定員になり次第締切り)
受付期間:2015年11月10日(火)-12月11日(金)

(3)ギャラリートーク  ※終了しました 
担当学芸員による展示室内における作品解説をおこないます。
日時:2015年12月26日(土)、2016年1月23日(土) 各日13:30-14:15
場所:苫小牧市美術博物館 企画展示室
講師:当館学芸員
対象:一般
定員:各回30名
参加料:無料(ただし、高校生以上の参加者は、当日有効の観覧券が必要)
申 込:不要(直接会場へお集まりください)

(4)冬休み子どもオープンアトリエ   ※終了しました
コラージュやフロッタージュ(こすり出し)など、モダンテクニックを体験しながらアートな寒中見舞いを制作します。
期間:2016年1月5日(火)-1月11日(月・祝) 各日 10:00-16:00
場所:苫小牧市美術博物館 学芸員相談コーナー
対象:どなたでも
参加料:無料
申込:不要(直接会場へお集まりください)

(5)藤沢レオ(場の彫刻)×清水フミヒト(舞踊)×中坪淳彦(音響)『BorderLoss』  ※終了しました
企画展にて展示中の藤沢レオ《場の彫刻Ⅳ》の展示空間を活用した、“「境界/Border」を積極的に「失う/Loss」することで、開ける景色。空間/身体/音、越え渡るひとつの世界”をコンセプトとするパフォーマンス。
日時:2016年1月8日(土)
①12:30-13:00 公開リハーサル
②16:00-16:30 本番
場所:苫小牧市美術博物館 第2展示室
対象:一般
定員:各回15名
参加料:無料(ただし、高校生以上は当日有効の観覧券が必要です。年間観覧券も利用可能。)
申込:電話受付(美術博物館Tel 35-2550 ※定員になり次第締切り)

(6)ワークショップ「インスピレーションでインスタレーション」  ※終了しました
市民文化公園を散策したあと、公園のジオラマづくりに挑戦します。
日時:2016年1月16日(土) 13:30-15:00
場所:苫小牧市美術博物館 研修室
講師:藤沢レオ(彫刻家・金属工芸家)
対象:一般
定員:30名
参加料:保険料1人50円
申込:電話受付(美術博物館Tel 35-2550 ※定員になり次第締切り)
受付期間:2015年12月15日(火)-2016年1月14日(木)

(7)美術講座「現代アートにみるイメージの源泉と創造性」  ※終了しました
多彩な表現をみせる現代アートのイメージの源泉についてスライドを交えながら紹介します。
日時:2016年1月24日(日) 13:30-14:30
場所:苫小牧市美術博物館 研修室
講師:当館学芸員
対象:一般
定員:30名
参加料:無料
申込:電話受付(美術博物館Tel 35-2550 ※定員になり次第締切り)
受付期間:2016年1月5日(火)-2016年1月23日(土)



※関連イベントの時期、内容等は変更になる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。変更等が生じた場合は、随時、こちらのページを更新いたします。


申込・問い合わせ先:
苫小牧市美術博物館
〒053-0011 苫小牧市末広町3丁目9番7号
℡ 0144-35-2550 FAX 0144-34-0408

 
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お問い合わせ

苫小牧市美術博物館
電話:0144-35-2550
フォームからのお問い合わせ(リンク)

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