錦岡にある樽前神社に伝わる円空作の仏像です。
円空は寛永9(1632)年、美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、早くから天台宗の僧侶として仏門に入り、その生涯で数万体の鉈彫りの仏像をつくったといわれています。北海道入りは蝦夷地と呼ばれていた寛文6(1666)年頃で、道南の各地を旅しながら仏像をつくり、奉納しています。
樽前権現像はイチイ材を使用しています。高さ50㎝弱で、背面には「たろまゑ乃たけ」と刻まれています。ゴツゴツした荒削りの力強さのなかにも柔和な笑みをたたえた観音菩薩座像です。
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